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キャリアなんて今まで考えたことがなかった…からの転換

2022年9月7日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

医師の転職マーケットをウォッチし続けていますと
「変わらない」ことの怖さを感じます。

ハッキリ言って転職エージェントは
5~6年前、いや、それどころか10年前と比較して
やってることがほとんど変わってないのですよね。

高条件とか、高待遇とか、非公開とか、
どこにでもある求人にわけのわからない冠言葉を乗せて
あたかも貴重な求人があると勘違いさせて
医師に問合せをしてもらう。

その後は次から次へと絨毯爆撃のように
決して希望条件にピッタリとは言えない求人を送り付けて
無理やりにでも選んでいただく。

ずっとこんなことを続けているわけです。
しかも冠言葉はさらにエスカレートする一方ですし、
医師に関心を持ってもらうために
ダミー求人が増えたりもしています。

こんなんじゃダメなわけですよ。
だから転職エージェントの利用数は伸びず、
なかには医療機関にも、医師にも、
敬遠されてしまうエージェントまで出ています。

登録医師が減ったおかげで売上は下がっており
その補填をするために
なんと紹介手数料を
20%から30%に上げるエージェントまで出てきました。
医師の登録にコストが掛かるから…という理由だそうです。

すみません、言葉が悪くて申し訳ないのですが、
こんな会社にはバカですか?と言いたいです。

こうしてくれると医療機関は助かるとか、
医師はこういうサービスがあると登録を検討するという
真っ当なビジネス的な発想がゼロなんですもん。

すべて自社都合。

私自身も転職エージェントなんてどこも一緒だよ…と
何度も言われたことがありますし、
その度にいや違いますよ…と詳細を説明してきていますが、
志の高いほんの数社を除いたら
こんな会社ばかりじゃないですか。

しかも大手ほど。

冒頭に申し上げたように
本当にこの業界「変わらない」です。

このままだったら淘汰されるでしょうね。
AIがよいきっかけになると思われます。

でも医師や医療機関のためには
自社都合しか考えない転職エージェントなんて潰れて良いです。

少ないながらも
マーケットイン型で真剣に改革を起こしている会社は
確実にあるのですから
そういう会社だけ生き残ればいいと思います。

そのほうが業界的には健全化の方向に向かいますから。

 

本日のブログのタイトルは、
【 キャリアなんて今まで考えたことがなかった…からの転換 】
といたしました。

 

<目次>
1.変えるのは未来だ!
・過去を振り返るからこその現在地点
・現在を元にしての未来
2.キャリアに正解はなく終わりもない
・常に今より少しより良いキャリアを考える
・考えてこなかった反省よりも気づいた分岐点が重要だ!
*まとめ

 

 

1.変えるのは未来だ!

えっと、まずは軽く転職エージェントに対して
勝手ながらお小言をしたわけですけど(笑)、
ここからは医師の皆さまの参考になるお話しをします。

今回のタイトルにした
「キャリアなんて今まで考えたことがなかった」というのは
弊社にご相談される先生からよく伺うフレーズです。

まあこれは私どもがもう10年以上もずっと
これからは医師もキャリアプランが必要です!と
当ブログで言い続けておりますし、
最近ではyoutubeで動画配信するなど
情報発信を頑張っておりますので、
弊社ならではの特徴なのだと思います。

でもこれが私どもが胸を張れるところです。

どこの転職エージェントでも
求人、求人と、求人紹介が中心になっていますが、
私どもは求人は後でよい、
まずはキャリアプランからというスタンスを
ずっと貫いてきています。

おかげさまでキャリアプランを中心にして
そのうえでドクターファーストで求人を探すスタンスは
医療機関側の皆さんにも高評価をいただいています。

この姿勢は今後も愚直に続けますので、
キャリアプランをサービスの核とする
貴重な転職エージェントとして
弊社を頭の片隅に入れて下さると嬉しいです。

さて、「キャリアなんて今まで考えたことがなかった」ですが、
全然問題ありません。

よいことを始めるのに遅すぎるなんてありませんから、
気づいた時から、より良いキャリアプランを模索すれば
きっとこれから良い職業人生が送れると思いますよ。

 

・過去を振り返るからこその現在地点

過去、現在、未来。

別にキャリアの世界だけではなくて
私たちはこの「時間軸」には抗えませんよね。

過去があるから今がある。
今があるから未来がある。

この順序を入れ替えることはできませんし、
変えられないものには従うしかないと思います。

もしこれからキャリアをより良いものにしようと思うなら
「時間軸」というのは強烈に意識したほうがいいです。

まずは過去の「棚卸」です。
これが正確な現在地点の確認に繋がりますから
冷静に、落ち着いて、客観的に
「棚卸」するのが良いです。

具体的に言うならば、
「職務経歴書」を作ってみるのがおススメです。

詳しくはyoutubeでお話ししていますので
お時間がある時にご覧になって下さると嬉しいです。
職務経歴書に自分のキャリアを書き出しましょう!

自分は今まで何をしてきたのか?
どの程度、どんなふうにしてきたのか?

過去を振り返れば
正確な現在地点が把握できますね。

 

・現在を元にしての未来

現状が把握できたら
さあ、これから何をしよう?

自分はどうなりたいんだ?
何をしたいんだ?

この点をキャリアの4ステップに照らし合わせて
考えていくのがいいですね。

え!何がしたいのかわからないですって。

はい、それもよく理解できます。
今まで真っ直ぐに歩んできた方ほど
その傾向がありますね。

これもキャリアの4ステップが
解決の道筋を付けてくれます。

今までたくさんのキャリアドリフトをしてきたはずです。
よ~く振り返ってみましょう。

キャリアプランを構築するのに必要なのは
「キャリアアンカー」です。

自分ならではの価値感や判断基準。

ここをよ~く考えてみれば
自ずとこれから何をすべきかも見えてくるはずです。

下記のキャリアの4ステップのブログなども参考にして
「自分らしさ」「自分ならでは」を見つけて下さい。

この作業って非常に面白いですよ。

 

<参考>

リスクを回避する「キャリアの4ステップ」という
キャリアリテラシーの原点とは?

 

医師キャリア 医師転職 医師キャリアコンサルタント 医師転職エージェント 医師キャリアプラン 医師キャリアアドバイザー ジーネット株式会社

 

2.キャリアに正解はなく終わりもない

キャリアとは何ぞや?

辞書的な意味合いでは
「経歴」でいいでしょうし、
積み重ねた実地の「経験」ということでしょうけど
それだけでは不足のような気がします。

もっと私たちの日常や生活にも密着するものですから
意味にも「深み」が必要になります。

私自身、20年前に転職エージェントに就いてから
キャリアについては本当に勉強をしてきましたし、
現場で学び、自分でもよくここまでと思うほど
毎日毎日考え続けてきました。

そこで得た結論は、
結論なんてない、考え続けるしかない、
キャリアに正解なんてない、
引退するまでずっと考え続けて
試行錯誤するのが最善であるということです。

安易に下した判断は
今はこれでいいと思っていても
5年後、10年後には間違いだったと
気づくことも多いと思うんです。

ですからダーウィンじゃないですけど
正解を見つけようともがくのではなく、
常に問い続ける姿勢こそが重要になると考えています。

 

・常に今より少しより良いキャリアを考える

キャリアは時間を掛けて
少しずつ積み重ねていくものですから
ごくごく一部の天才を除けば
何年も、何十年もの「時」が必要不可欠です。

そこで今より少しより良いキャリアとは
いったい自分にとってどういうものだろうか?という
問い掛けを何度もしたほうがいいですね。

私は、キャリアとは
突き詰めれば「スキル」と「経験」であると考えていますが、
皆さんにとっての望ましいキャリアを
こうだ!と定義付けすることができてますでしょうか?

いや、これ、メッチャ難しいと思いますし、
できているという人がいたら
つい「本当に?」と疑問を持ってしまいます。

まあ第三者がどうこう言うものでもないですけど
まずは自分なりのビジョンを持つことは大事ですね。

というか、キャリアの世界って
「自分なりの」とか、「自分ならではの」というところに
最終的には行き着くと思うんです。

最初は憧れの人や尊敬する人のキャリアを見て
ああ、羨ましいな、自分もこうなりたいなと思っても
しばらくその人の働き方などを見ていると
自分にはとてもここまではできない、
もっと自分なりのキャリアを見つけ出さなきゃ。

このような推移を辿ることは
かなり多いんじゃないでしょうか。

つまりここで言いたいのは
考え「続ける」、問い「続ける」ということであり、
きちんと「時間を掛ける」ということなのですね。

キャリアや人生って
中長期的な戦いだと思うんですよ。

それをパッと出の思い付きで決めるのは
自分にリスクを与えることになりかねません。

じっくり考え始めたからって
すぐに先が見えてくるものでもありませんし、
1度見えてきたと思っても
数カ月、数年も経てば
また違うビジョンが好ましく思えたりするものです。

でもこの「繰り返し」が大事なんです。

何度も何度も自分と対話をして、
あーでもない、こーでもないと試行錯誤をして、
その上で段々と見えてくるものだと思うんです。

キャリアってそういうものなんです。
だから1度見えたからと言って
そこがゴールではないんですね。

むしろそこも通過点と考えて、
さらにより良いビジョンを見い出そうとする。
そういう継続的な姿勢が必要なのですね。

キャリアに正解はありません。
常に通過点であり、
今はこう思う…でいいんです。

キャリアにゴールはありません。
常に通過点であり、
今はこれでいいけどさらに良くするのは?という
ポジティブな発想が必須なんです。

キャリアに終わりなんてありません。
た・だ・し、終わらせることはできますけどね。

自分が諦めた時点で
その先の道は遮断されますから
そこが終わりでしょう。

終わりですけど
ゴールではないというのが
キャリアの恐ろしいところなんです。

引退まで続くレースを
自分がどう考えていかに行動するか。

誰も何も言ってくれません。
完全に自己責任の孤独なレースです。

 

・考えてこなかった反省よりも気づいた分岐点が重要だ!

前述した
「キャリアなんて今まで考えたことがなかった」ですが、
そもそもキャリアという概念が
一般的になってからそれほどの時は経っていません。

もちろん用語としては存在していましたけど
本当の意味で「キャリア」が問われるようになったのは
ここ10年~20年くらいではないでしょうか?

それまでは右肩上がりの経済成長があり、
その名残りというか、余韻が続いていたのですね。

しかし失われた20年と言われる時を超え
グローバリズムが社会を劇的に変えてしまい、
我が国は少子高齢化が進み
人生100年時代と叫ばれるようになり
1つのキャリアで職業人生を生き抜くのが
非常に困難になってしまったのですね。

それまではごく一部の意識の高い方々だけが
キャリアについて考えたり、語ったりしていたものが
誰もが中長期的なキャリアを考えるべき時代に
突入したと言っていいのではないでしょうか。

医師という職業は、
ある意味では選ばれた者だけがなれる
希少かつ貴重な職業でしたし、
我が国の場合は長年医師不足が続いてきており
医師の採用マーケットは
圧倒的な売り手市場がずっと続いていたのですね。

ぶっちゃけひと昔前までは
医師はキャリアを考える必要は
それほど高くはありませんでした。

少なくとも大学医局に在籍していれば
食いっぱぐれることなんかなかったですし、
長年、医局員として奉公すれば
関連病院でそこそこのポジションで移れたりと
とても恵まれていたと思います。

それこそゆりかごから墓場まで
大学医局が面倒を見てくれたわけです。

退局なんてのは開業するときか、
よほどのトラブルがあったときくらいで
選択肢としてあまりなかったとも言えるでしょう。

しかしその内情は過重労働があったり、
ハラスメントがあったり、
労働基準法に照らし合わせると
問題と言わざるを得ないケースが多かったのも事実です。

臨床研修制度が変わったこともあり、
大学医局以外の選択肢が出てきて、
若手医師は自分で自由に
キャリアを選択するようになってきました。

中堅からベテランの医師も、
寄らば大樹と安心していられません。

この先どうするか?
5年後は?10年後は?
20年後にどうなるのだろう?と考えて、
キャリアについて考え始めるケースが増えています。

そこでキャリアチェンジです。

医師にとってのキャリアチェンジの選択肢は幅広いです。
大学医局から民間病院へ、急性期から慢性期へ、
総合病院からクリニックへ、勤務医から開業医へ、
診療科目の転科、産業医への転身など、
他にもいろいろな選択肢がありますね。

つまり可能性があるんです。
選択肢も少なくないのです。

大事なのは
今まで何をしてきたか?ではなく、
これから何をするのか?です。

もちろんこれからを考えるさいには
今までも振り返る必要はあります。

でも目を向けるべきは未来です。
これは中堅ドクターでも、ベテランドクターでも
同じだと考えます。

今よりも少し良いキャリアを
これから築いていきたいですね。

 

<参考>
先が読めない時代だからこそ
医師もキャリアプランを何度も塗り替えましょう!

 

医師 転職 紹介会社 キャリアプラン キャリアパス キャリア設計 キャリアコンサルタント 転職エージェント ジーネット株式会社

 

*まとめ

キャリアというのは
そうなるために考えるのではありません。

考えることによって
選択肢が得られるから考えるのです。

年齢を重ねると通常選択肢は減ります。

しかしキャリアを考え続けている方は
選択肢が減らないのです。

だからいくつになっても充実した
職業人生が手に入ります。

遅いなんてありません。
これからキャリアを考えてみませんか?

それでは、また…。

 

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