おはようございます。
医師が転職や開業を通して
より良い未来を手にするために
キャリアプランの重要性を発信し続ける
ジーネット株式会社の小野勝広です。
人々の価値観が多様化し
大量生産、大量消費の時代が終わりました。
これからはオーダーメードなニーズにいかに応えるか?が
商品やサービスを提供する事業者にとって
生命線になるのではないかと考えています。
それと同様に私たちのキャリアや人生も
個々それぞれでだいぶ異なってきていますよね。
選択肢がグッと広がっています。
寄らば大樹ってリスクあるよね。
みんなと同じことをしていてはいけないよね。
こういうことが常識となりつつあります。
オリジナリティ溢れるキャリアプラン。
自分らしい人生。
他人の視線を気にするのではなく
自らの望む未来を明確にして、
そのために今から動いていかねばなりません。
その際に必須となるのは
「情報収集」と「人脈形成」であると思います。
判断基準となる有益な情報が手に入らねば
決断を誤ることになりかねませんからね。
本日のブログのタイトルは、
【 医師の転職エージェントは会社よりも担当者で選びましょう! 】
といたしました。
<目次>
1.医師の転職エージェントの最新状況
・業績悪化、業態変更、今のままではマズイ?
・会社から個々の担当者にどんな指示が出されているか?
2.医師紹介会社に翻弄される個々の担当者
・ノルマを果たすので精一杯?
・こんな担当コンサルタントが望ましいです!
*まとめ
目次
1.医師の転職エージェントの最新状況
医師のキャリアシーンでも
「情報収集」と「人脈形成」は重要です。
いやもっと言うと
情報収集はWEB上でもそれなりにできますが、
本当に有益な情報はWEB上にはなかなかないものです。
ではどこから手に入るか?
やはり「人を介して」手に入るのですね。
その意味では「人脈形成」を適切に行うことで
「情報」も「人脈」も得られますので
正しい決断ができるようになると思われます。
そこで医師の転職エージェントです。
医師のキャリアシーンで有用な存在になれているでしょうか?
医師の右腕的なキャリアパートナーとして
きちんとしたサポートができてますでしょうか?
・業績悪化、業態変更、今のままではマズイ?
医師の転職エージェントと言いましても
実に様々です。
どこも一緒でしょ!?って言われますけど
規模も、方針も、サポート手法も
千差万別であり、いろ~んな会社があります。
医療系という括りでは、
何と900社以上もあると言われていますが
さすがにこの社数は増えすぎでしょうか。
そんなにオイシイ商売と思われているのかわかりませんが
あっという間に撤退する会社も多いことから
現実は甘くなかった…ということでしょうか。
いや、だって全然甘くないどころか
かなり厳しい現実があるんですよ。
私の知る限り
医師の転職支援業界でトップを走る
エムスリーキャリアさんは好業績らしいですけど
それに続く2番手、3番手からトップ10くらいまでは
かなり厳しい状態であると伺います。
中小・中堅どころも
業績的にはかなり厳しいようで
すでに撤退を決めたとか、
医師を辞めて看護師、薬剤師に鞍替えしたとか、
医療から離れたという話しもあるくらいです。
コロナ禍となり
定期非常勤やスポットの求人が激減したり、
常勤の採用は難易度がグッと上がっていることが
それらの要因のようです。
そもそも競合があまりにも増えたということもあり、
このまま行くと900社から半減してもおかしくないと
私は考えています。
胸を張れるレベルで
弊社は医師の転職エージェントです!と言える会社は
半減どころか、もっと減るようにも思います。
それくらいに厳しい状況となっています。
そんな中にも関わらず
弊社ジーネットにおきましては
お陰様で業績を伸ばしております。
求人紹介よりも
医師のキャリアの専門家であることが受けているようで
本当に有難いと思ってます。
感謝、感謝です。
・会社から個々の担当者にどんな指示が出されているか?
では業績を悪化させている転職エージェントが
個々の社員にどんなことを求めているのか?ですが、
私には裏を返せば、
これが業績悪化の要因となっているように思えます。
あくまでも私の予想の範囲となりますが、
まずは医師の登録数を増やせ!と指示が飛んでいるでしょう。
現場としては
いつものごとく求人に価値を持たせるために
高条件求人だの、高年収求人だの、レア求人だの、
年収2000万以上だの、非公開求人だの、
様々な「冠言葉」を付けて
医師の気を惹こうとしていることでしょう。
多額のコストを掛けて
ポータルサイトに求人を掲載し、
リスティング広告を出して
facebookなどSNSにも広告出稿し、
ランディングページを乱立させ
できる限りのwebマーケティングを仕掛けているでしょう。
もうその手法は通じなくなりつつあるのに…。
そして問合せをくれた医師には
次から次へと求人を案内していることでしょう。
決して希望条件に合っているものではなく、
数多く出せばどれかは当たるんじゃないかと…。
合っているのは診療科目だけというケースもあるようですし、
それすらズレているケースもあるのだとか。
良さそうな求人があって興味を持ったらすでに充足とか、
最初からダミーの求人だったりということもあるみたいですね。
いやそれどころか
もう数年前に登録して
すでに新たな勤務先に勤めていて
求人情報など不要なドクターに対しても
万に一つの可能性を追って
必死こいて求人案内をしていたりしますね。
求人をエサにした釣りのようなものです。
情報を必要としている方以外は
迷惑極まりないかもしれません。
おそらくメールは開封しないでしょう。
でもタイトルを工夫したり、
女性担当者(虚偽?)の名前で送ったりして
涙ぐましい努力(悪知恵)をしていたりします。
そしてたまたま関心の持てる求人があって
面接や見学に行こうものなら
先生、これ以上の求人はないですよ!
ここに決めましょう!と押し売りをするのですね。
それもしつこく…。
そこまでして売上を得ようとするから
逆効果となって
医師に見放されて、
売上がダウンしているのではないでしょうか。
<参考>
医師転職エージェント(医師紹介会社)の取扱説明書!
2.医師紹介会社に翻弄される個々の担当者
医師の紹介会社に勤める人たちは
キャリアコンサルタントとか、
転職コンサルタントとか、
キャリアアドバイザーとか、
キャリアコンシェルジュとか、
キャリアパートナーとか、
とても様々な呼び方をされていますが
実質はどこの会社でもほとんど変わりません。
そもそも人材ビジネス業を志す人たちですから
根っこの部分では「いい人」ばかりです。
人様のお役に立ちたい、
医師の転職を成功させたい、
医療機関への貢献を通して地域社会の支えになりたい、
こういう崇高な考えを持っている人が多いです。
でも、そこは、サラリーマンです。
会社の方針には逆らえません。
すべてとは言いませんけど、
会社の営業方針に翻弄されて
崇高な思いを失わせられ
ただのマッチンガーに堕落していくのですね。
実にもったいない。
私は担当者レベルの問題よりも
会社の経営の問題の方がずっと大きいと考えています。
・ノルマを果たすので精一杯?
多くの転職エージェントで導入されているマネジメント手法が
「KPI」です。
具体的な数値目標を設定し、
目標を達成するために
その業務上のプロセスを計測、監視して
定量的な指標を管理していきます。
転職エージェントの場合は、
売上金額や決定件数を数値目標とすることが多く
そのプロセスとしては
内定を〇件いただくとか、
面接を〇件設定するとか、
求人を〇件提案するとか、
こういった業務上のプロセスを
日々のノルマとしていくのですね。
社内的には内定を10件もらえれば
1人の医師が決定するとか、
まあ傾向と対策は見えてくるでしょうけど
このマネジメントは大きな欠点もあります。
実際にあった話しですが、
面接の件数を稼ぎたかったのでしょうね。
某社の担当コンサルタントは
ある医師に対して、
今回は面接ではありません
あくまでも見学ですので気軽に行って下さいと
病院見学に行ってもらったそうです。
しかしその医師が病院に行くと
事務長から応接室に通されて
院長が出てきてビックリ。
〇〇先生はなぜ当院を志望されたんですか?と聞かれて
え!は?いや!とその先生は戸惑うばかり。
病院を出た後に
担当コンサルタントに電話を掛けると
え~、そうなんですか?
見学って言ってたのにおかしいですね~と
すっとぼけていたそうなんですね。
この話しを伺った時に
私はKPIの犠牲かな?と思いました。
真相はわかりませんが、
面接件数というノルマを果たすために
医師にウソをついた可能性が高いです。
おそらく社内的には最初から
〇〇先生に面接に行ってもらうと
カウントされていたことでしょう。
こんな仕事に意味はありませんよね?
いやそれどころか「害悪」と言っても過言ではありません。
社内事情で医師や医療機関に迷惑を掛けるなんて
許されるものではありませんよね。
各社様々な指標を設定しています。
現場の人間たちは毎日ノルマノルマで疲弊していきます。
せっかくの崇高な思いが
こうして削られていってしまうのですね。
その結果がマッチしない求人をガンガン送ったり、
ここに行きましょうと押し売りするような
悪質なコンサルタントの出来上がりです。
私はKPIの全てを否定するものではありませんが、
現状では無能なマネージャーが
しっかり部下を管理して仕事をしてますよという
アリバイ作りにしかなっていないように思えます。
ですから弊社は「ノルマなし」、
「KPIなし」で運営してるんです。
社員一同、とても丁寧な仕事をしてくれますよ。
そして不思議なことに目標売上も揃うものなんですよ。
・こんな担当コンサルタントが望ましいです!
ただ面白いのはKPIを導入している会社でも
そんなの知ったことか?
目標をクリアするのにKPIなんて要らねえ。
オレは絶対売上作る!という
非常に頼もしいコンサルタントがいたりします。
こういう人は見どころがありますし、
実際に成績もわりといい人が多いように感じます。
会社の方針に逆らってでも
医師や医療機関のために働く。
こういう担当者と出会えるといいですね。
ところが残念なことに
こういう人はさすがに長く在籍しません。
自分で独立したり、
この業界に幻滅して去って行ったり。
とても残念で仕方ありません。
ここで今回のブログのタイトルに戻りますが、
「医師の転職エージェントは会社よりも担当者で選びましょう!」は
私はかなり確信を持っています。
転職エージェントなんて
所詮、金儲けしか考えていません。
いくら表面上きれいごとで取り繕っていても
結局は売上、利益、もうそれだけです。
これは民間企業としての宿命でもあります。
ですから会社から社員に出る指示は
とにかく決めろ、売上を上げろ、稼げってことです。
違う言葉を使っていても
それだけなんです。
KPIなんてレトリックです。
なので私は会社の言うことを何でも聞くような
従順なサラリーマンでは
転職エージェントとして一流になれないと感じています。
会社がしろと言えば何も考えずに動き、
魂を抜かれたような社畜ですからね。
こんな人が担当になると
いいようにやられてしまうことだってあり得ます。
私が思いますに
担当のコンサルタントを見極めるには、
①医療、医師が好き
②転職支援の仕事を愛している
③自分が正しいと思うことは会社に反しても断固として行う
こういう人がいいんじゃないかなと思います。
個々で合う合わないは
どうしてもあるとは思うのですが
この人で大丈夫かな?と心配になるような人は
避けたほうがいいですね。
<参考>
逃げも隠れもしない転職・開業コンサルタントを選ぶのが良いです!
*まとめ
どこの業界でもそうですけど、
これからの時代はAIなどの浸透により
人がすべきところと
人でなくてもよいところに二分化していきます。
転職エージェントも確実にそうなります。
単にどこにでもある求人を案内するだけなら
システムで充分ですが、
その裏にあるものや
その先にあるものを必要とすると
有能なコンサルタントが担当にならないと
判断に必要な情報が手に入りません。
良い担当者と巡り合うこと。
これが転職の成功、失敗に大きく影響することは
知っておくといいですね。
それでは、また…。
*ジーネットTV youtubeにて医師のキャリアについてお話ししています。
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