おはようございます。
医師のキャリアプランを考えながら
中長期的な視点で転職支援をする
ジーネット株式会社の小野勝広です。
原因と結果。
転職においても
何か原因があるから転職をする訳で、
何も原因がないなら転職する必要はありません。
転職をするきっかけとは何か?
またそもそも転職とは何か?を
今回は考えてまいります。
本日のブログのタイトルは、
【 医師が転職するきっかけとは!? 】
といたしました。
<目次>
1、医師の転職のきっかけ
・多様な転職のきっかけ
・このケースだけは転職すべき!
2、プロが考える転職論
・自分の経験から考える転職論
・実務を通しての転職論
*まとめ
1、医師の転職のきっかけ
私が転職エージェントを生業としてから
早くも17年が経ちます。
思えば遠くへ来たもんだ…と感慨深いですが、
今まで出会ってきた転職希望者の方々から
実に多くの学びを頂きました。
この経験やノウハウを披露する事で
たくさんの方に役立ててもらえたら嬉しいです。
・多様な転職のきっかけ
転職するきっかけ…。
いろいろありますよね。
まして医師の場合は、
実に複雑な事情があるように感じています。
過去、私が携わってきた先生方のお話しの中では、
下記のようなものがありました。
思い付くままに記してみます。
1、人間関係が複雑で仕事に専念できない。
2、症例数が少なく、自分自身が成長できない。
3、給与が不満。
4、休みが取れない。休みが休みにならない。
5、病院、医局、上司の方針が合わない。
6、異動が頻繁過ぎる。
7、医師やスタッフが少ない。採用ができていない。
8、上司や同僚が辞めていく。定着率が悪すぎる。
9、自分のクリニックを開業する。
10、家庭の事情。
11、パワハラ、セクハラ、アカハラ。
12、過重労働
13、勤めていた病院が倒産した、M&Aされた。
14、ステップアップしたい。
15、お礼奉公が済んだ。
いかがでしょうか?
過去、転職をした方々は
上記のような理由があったのではないかと思いますし、
まさに今転職を検討中の方は
こういった事がきっかけになっているのではないかと思います。
厳密に言えば、
もっと細かく様々なケースがある事を説明しなければなりませんが、
大まかにはこんな理由が多いのではないでしょうか。
もちろん、他の理由もいくつか思いつくのですが
レアケースは別として、
意外とですね。
このような職場環境で悶々としている方は、
結構少なくないのだろうなと思ってます。
・このケースだけは転職すべき!
私は安易な転職には反対ですし、
キャリアアップの方法は転職だけではないと考えています。
あくまでも転職は手段です。
目的を完遂する為の手段であって、
転職自体が目的となってしまうと
これはもうロクな事になりません。
このような失敗はよく見掛けますので
是非とも気を付けて頂きたいです。
ですから必ずしも職場を変える事ありきで考えるのではなく、
ここには冷静さとキャリアプランがあって欲しいですね。
キャリアプランこそが転職の目的化を防いでくれますので。
とは言え絶対に転職しなければならないケースもありますね。
① 心身の負担が大きくなっている。
② モチベーションの低下が著しい。
③ 周囲との軋轢があまりにも大きい。
この3点に関しては
その深刻度合いにもよりますが、
基本的には次に移るシグナルだと思います。
これが過重労働から来るのか、
ハラスメントから来るのか、
ストレスから来るのかの要因はいろいろあれど、
結局のところは前述のきっかけなのでしょうね…。
<参考>
転職・開業失敗事例
2、プロが考える転職論
よく言われる事ですが、
プロとは何か?の答えとして
私は「その領域のあらゆる失敗を知っている事」というのが
しっくり来ています。
自分自身で味わった失敗、
そして他者から学んだ失敗、
この両方の積み重ねがプロに近づくのでしょうね。
転職コンサルタント2年めです!という人が
本物のプロとは言えない根本的な要因です。
・自分の経験から考える転職論
世の中には不満があっても耐えられる人もいますし、
今は動く時期ではない達観できる人もいますし、
何だかんだ言いながらも
結構今の職場が好きだという方もいるでしょうし、
他もそう変わらないだろうと見極めている方もいらっしゃいます。
ホント人って様々です。
実に多くの方々のキャリア相談に乗ってきて
つくづく思います。
私自身過去4回の転職をしました。
グループ会社間での転籍や
吸収合併、M&A、事業譲渡なども経験してきましたので、
転職は4回なのですが、
都合8社での勤務経験があります。
その中には結果的に良い転職だったと言えるものもあれば、
そうではないものもあります。
このような経験を通して思うのは、
転職がすべてを好転させるものではないという事であり、
これは前述したように転職は手段であって目的ではないからですね。
自分自身が味わってきただけに、
アドバイスする時にも転職ありきでは考えません。
転職をすべき時。
転職をしなければならない時。
転職をせざるを得ない時。
こういう時にしか転職はしてはいけません。
当たり前の話しですが、
転職をする必要がない時にはしなくて良いのです。
どうしても実現したい理由がある。
それはここでは叶えられない。
ではどうやって?どのように?と考えて、悩んで、
それで致し方なくするのが正しい転職です。
私自身が失敗したな…と思う転職は
すべてしなくても良いのにしてしまったというのが
確実に理由としてあるんですよ。
・実務を通しての転職論
以前、給与に不満があってご相談にいらした医師がいました。
じっくりと色んな話しをしました。
結果的に、給与がほぼ同額の職場に転職しました。
本当の不満は給与ではなかったのです。
現在はその職場で日々を充実させていらっしゃいます。
きっかけはきっかけとして、
未来は現状分析なしには明るくなりません。
そして人は誰もが自分の事って
意外と見えていないんですよね。
転職を成功させる為にはノウハウが必要です。
このノウハウを提供するのが、
私どもの仕事なんです。
私は医師の転職って
中長期的プランなしには成り立たないと考えてます。
ひと昔前なら
大学医局という絶対的な存在が
ゆりかごから墓場まで面倒見てくれましたけど
とっくにそんな時代は終わりました。
初期研修のマッチングから
自らの理想とする医師像を考えて、
実現できると思う研修先病院を探す時代ですからね。
30代の若手医師も
40代~50代の中堅医師も
60代以上のベテラン医師も
若かりし頃の時代とは全く変わってしまっているのです。
キャリアプランを考えましょう。
セカンドキャリアを考えましょう。
その為に必要なのは、
・ライフプランをベースにしたキャリアプラン
・中長期的なキャリアプラン
・自分らしいオリジナリティ溢れるキャリアプラン
の3つが必要です。
ちょっと前までは
こんなの不要だったんです。
でも昨今では必要性が益々高まっています。
私の所にはすでに…
50代ドクターがセカンドキャリアの…
40代ドクターが生涯年収を上げるべく…
30代ドクターが中長期的なサバイバル戦略を考えて…
ご相談にいらしてますよ。
60代ドクターだって
引退から逆算したキャリアプランを考えたいと
お声を掛けて頂いています。
私の得た事例やノウハウを
思う存分に提供させて頂いています。
<参考>
1人で考えていても埒が明かない…という医師のキャリア相談!
*まとめ
医師の転職のきっかけはいろいろあります。
ですが安易に次を考えるのではなく、
慎重かつより良い未来が
どこにあるのかを考えなければなりません。
10年先。
20年先。
引退間際。
そういうロングな視点がないと、
良い転職にはならないですからね。
きっかけは、それはそれで尊重しなければならないですが、
現状だけに目を向けるのではなく
長い目、広い目、深い目を持った方が確実に良いです。
そういった視点を持っているのが、
本来は我々転職エージェントなんです。
持ってない人間も多いのが残念ですが…。
思い立ったら転職しようなんて大嘘です。
年収アップや業務負担軽減の結果として
自分のキャリアを傷つけないで下さいね。
こんな素人のような宣伝広告に騙されないで欲しいです。
転職しようかな…。
こんな職場にはいつまでもいれないな…。
そんな事を考え始めたら
まずご自身のキャリアプランを考えましょう。
できれば本物のプロから
キャリアに関するあらゆる情報収集をして下さい。
このプロセスを経ないと
満足できる転職にはならないと思います。
それでは、また…。
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