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採用コストをケチる医療機関は成長するのか?エージェントへの支払い金額は高いのか?

2020年7月20日by gnetdoctor

 

おはようございます。

医師のキャリアプランの専門家、
ジーネット株式会社の小野勝広です。

 

労働集約型産業においては
そこで働く人々がモチベーション高く働けているか?は
非常に重要な経営課題です。

採用、教育、育成…。
ここをケチったら成り立たないのではないでしょうか?

私ども転職エージェントも
実は労働集約型産業なので
その点はシビアに受け止めています。

 

本日のブログのタイトルは、
【 採用コストをケチる医療機関は成長するのか?
    エージェントへの支払い金額は高いのか? 】
といたしました。

 

<目次>
1.採用コストをケチって良いのか?
・成長している医療機関の特長
・採用コストをカットし続ける医療機関
2.そりゃエージェントに問題はありますよ!
・他業界と比較すると安価な紹介料率
・採用に本気の医療機関と本物のエージェントの最強タッグ
*まとめ

 

1.採用コストをケチって良いのか?

社会全体の人手不足感が進み、
売り手市場への急激な移行が
このコロナ渦でパタッと止まりました。

今後、求人数は減少し、
多数の求職者が仕事を探す買い手市場となるのか?

それとも人手不足感は解消せず、
少しずつ売り手市場に戻っていくのか?

現状では何とも言えず、
様子見ではありますが
採用はどんな組織でも事業運営の根幹ですから
今後に注目ですね…。

ちなみに弊社も来年度に向けて
コンサルタント1名を増員するつもりです。

 

・成長している医療機関の特長

医療機関って
もちろんその地域に患者ニーズが高いのが前提ですが、
医療従事者の在籍数と
そのモチベーションこそが
円滑な運営に多大なる影響を及ぼすと思います。

よく選挙の時には、
〇〇床の病院を建てます!と
公約に掲げたりしますけど
どうやって医療従事者を確保するか?まで
これっぽっちも考えられておらず、
安易に信用してはいけないな…とつくづく感じます。

この国のハコもの好きはずいぶん昔から変わりませんが、
そろそろハードを用意すればいいんだ…という
古臭い考えは捨てて欲しいものですね。

これから人口減少社会が進みますし、
労働者人口も年々減り続けていく訳です。

ハードを作れば作るほど
税金は無駄に使われていき、
維持費のコストも無視できるものではなく、
益々財政は厳しくなっていくのは
自明の理でありますよね。

事実、昨今伸びている医療機関は
ハードよりもソフト面に力を入れています。
つまり本気で採用に取り組んでいるという事ですね。

医師数が増える。
看護師等コメディカルスタッフ数が増える。
それだけ受け入れることが出来る患者数が増える。
売上が上がる。
医師やスタッフへの待遇を向上させる事ができる。
医師やスタッフをさらに増やせる。

このような好循環があるんです。

そりゃそうです。
医師やスタッフの定着率が悪く、
採用しては辞め、採用しては辞め…が続いていれば
患者だって不安に感じますし、
院内の雰囲気だってどんよりしてきますよね。

医療機関において
医師をはじめとしたスタッフの採用については
最重要ポイントではないかと思うのです。

 

・採用コストをカットし続ける医療機関

経営とは単純化すると
掛かった経費を売上が上回ればいいのですね。

こうして利益を生み出し、
キャッシュフローさえ回るなら
永続的な経営ができる訳です。

では売上を上げるのは誰か?
ここが肝心です。

医療機関においては「医師」です。
だから医師の採用は事業の根幹ですね。
生命線と言っても過言ではないと思います。

それなのに採用にコストを掛けず、
担当者も置かず、
手間暇を掛けない医療機関があるのですが、
これはいかがなものでしょうか。

こういう医療機関が
今後の厳しい時代を生き残っていけるのか?

旧態依然として大学医局からの派遣をお願いしたり、
ホームページからの応募を期待したりするだけで
果たして医師が採用できるのでしょうか?

別にお金を掛ければ
医師が採用できると言いたいのではありません。
むしろお金だけ出せば採用できるという考えは
まず間違いだとも思います。

いかに採用できるようにお金を掛けるか?が
医療機関経営には必要不可欠な発想ですよね。

売上が上がらない。
経費削減。
採用コスト削減。
待遇を下げる。
退職者が続出。

こういったサイクルになれば
もう医療機関の経営は
成り立たないのではないでしょうか。

 

<参考>
病院が優秀かつ定着してくれる医師を採用するコツ!

 

2.そりゃエージェントに問題はありますよ!

医師を採用するために
いかにして効果的な費用を掛けるか?ですが、
これはかなり難しいと思います。

応募があるかどうかわからない
求人サイトに多額の費用を支払うのはどうでしょうか?

自院のHPの採用ページに
費用を掛けて内容を充実させるのはいかがでしょうか?

医療系の雑誌に費用を掛けて掲載するのは
今の時代にマッチしていますでしょうか?

いずれも募集があろうがなかろうが
費用は発生します。

では転職エージェントはどうでしょうか?

 

・他業界と比較すると安価な紹介料率

ハッキリ申し上げますと
転職エージェントへのフィーは
高額であると批判が大きいです。

ちなみに医療業界の場合は
その多くが初年度年収の20%が水準ですから
仮に1500万円のドクターの入職が決まれば
医療機関はエージェントに対して
300万円を報酬として支払う事になります。

しかしここで論点が2つあります。

ひとつはエージェントの場合は
求人サイトや求人誌と異なって
完全成功報酬型であるという事です。

つまり入職してからフィーが発生しますので、
面接後に話しが進まなかったり、
条件交渉で妥結できなかったり、
入職前に何らかの事情で急遽入職できなかった場合などは
一切費用が掛かりません。

費用が掛かるという事は
確実に医師が1名入職するという事なのですね。

もうひとつは、
医療業界以外の転職エージェントは
そのほとんどが初年度年収の30%~40%であるという事です。

それでも多くの企業がエージェントを利用しているのですね。
人事部がきちんと組織化されて、
採用担当者が複数名在籍する大手企業でも
転職エージェントを利用しているのです。

これはなぜでしょうか?

エージェントへのフィーは高額だから
使わなくていいんだ…で本当に良いのでしょうか?

 

・採用に本気の医療機関と本物のエージェントの最強タッグ

まあ弊社はエージェントの1社ですから
エージェントを利用して
採用活動が順調に進むのであれば
エージェントを使った方が良いと思います。

問題は採用が順調に進むのであれば…なのですね。

頻繁に問合せが来るけど
一向に面接に進まないとか、
面接して内定を出しても
いつも断られてしまうとか、
最初からあり得ない条件でオファーされるとか、
法外な条件交渉でいつも頓挫するとか、
せっかく入職しても早期退職されてしまうなど
このようなケースは
当然順調に進むとは言えませんね。

当ブログでは再三に渡って
医療系の転職エージェントは質が低いと申し上げてきましたが、
まさに理由は上記のようなものです。

これではいくら他業界よりも
エージェントへのフィーが低くとも
利用価値はないと言わざるを得ませんよね。

実は私どもジーネットも
エージェントを経由して社員採用をする事もあります。

フィーは30%です。
それでも有能な社員が採用できるなら
エージェントを使います。

エージェント同士で手の内がよくわかりますから
今までトラブルになった事はありません。

ついでに言うと
弊社の医師紹介は早期退職が
ここ5年間でゼロなのですね。

医療機関側も、医師側も大変満足してくれています。
これはなぜか?

求人主導の転職支援をしていないからです。
うちはあくまでも医師のキャリアプラン主導型ですから。
キャリアプランに合わない医療機関にはご紹介しません。

ではどういう医療機関にご紹介するか?ですが、
前述したように
医師が働きやすい環境を整備しているところ、
医師が納得できる待遇を準備しているところ、
もうこれに尽きます。

つまり医師の採用に本気で取り組んでいる医療機関です。
さすがに100点満点かと問われると
まだまだ道半ばだとは思いますが、
他と比較すれば段違いに良い医療機関もあるんです。

そして先生方のキャリアプランを
できるだけ叶えようとする医療機関もあります。

エージェント選びを間違えず、
自らのキャリアプランをしっかり組み立てて
良い医療機関を選びさえすれば
転職を成功させる事は充分にできます。

失敗するのは
どこかが間違えているのではないでしょうか。

 

<参考>
エージェントが1件の求人案内に掛ける時間と手間の圧倒的な差!

 

*まとめ

確かに転職エージェントへのフィーは
決して安くはないと思います。

しかし医師1人で通常年間1億円稼ぐと言われる中で
コストパフォーマンス的に合わないでしょうか?

エージェントへのフィーをケチって
1億円獲得するチャンスを逃がすのはどうでしょう?

医師が集まる医療機関は、
採用に本気ですし、
掛かる経費も納得しています。

だから売上も上がり、
待遇も良くなり
環境整備もできて、
さらに医師が集まる。

このような好循環が実現できています。

これからはこういった勝ち組の医療機関と
そうでない医療機関が真っ二つに分かれると思われます。

そしてそのきっかけは
採用に対するスタンスであり、
待遇改善、教育・育成制度にあるのでしょうね。

それでは、また…。

 

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